広島大学総合博物館は8月21日から、同館本館で、日本全国を測量して地図を作った伊能忠敬の没後200年を記念した企画展を開いている。
伊能が作製した瀬戸内海や広島周辺地図のレプリカや、測量に用いた道具類を展示。伊能が考案した地図の作り方や、伊能ゆかりの広島人などをパネルで紹介している。
設置されたパソコンの「デジタル伊能図」では、伊能が作製した地図と現在の地図を重ね合わせる体験や、伊能が立ち寄った場所とリンクされた宿泊日や宿泊宅、伊能が記した測量日記なども閲覧することができる。
また、広島大では現代の地図・空間情報を活用した研究成果として、西日本豪雨による広島県の斜面崩壊分布図などを展示している。
同館学芸職員の佐藤大規博士は「伊能忠敬の足跡や、地図を作った方法などを簡単に分かるようにしたので、手法や出来たものの成果の素晴らしさなどを感じてほしい」と話していた。
同企画展の期間は9月29日まで。入場無料。日曜、月曜、祝日は休館。
(石田)