東広島市に住む外国人に日本の伝統的な正月を楽しんでもらおうと1月12日、東広島市西条西本町の市民文化センターで「新年交流会」が開かれた。市内に住む23カ国・地域出身の外国人と、その家族約350人が参加し、日本の正月文化に親しんだ。イベントは、市教育文化振興事業団(同町)が1995年から毎年開催していて、26回目。
開会式では、広島大学邦楽部の1年生9人が、秋田県に伝わる民謡4曲を琴や尺八、三味線で披露。参加者たちは興味深そうに耳を傾けて、写真やビデオで熱心に撮影していた。その後、参加者は、ボランティアに手伝ってもらいながら餅つきや書き初め、折り紙などを体験。着物や浴衣を着せ付けてもらって、茶道や華道に挑戦する人も見られた。
初めて餅つきを体験して餅を食べた、シリアから広島大大学院に留学中のバセル・サーフさん(29)は「チューイングガムのような食感で、とてもおいしい。餅つきは力が必要で難しかった」と笑顔。琴の演奏に挑戦した、インドネシアから広島大大学院に留学中のリザル・マハムドさん(31)は「日本の音楽が好きなので、楽しい体験だった。少し大きくて場所を取るが、琴が欲しくなった」と話していた。
(茨木)