第32回東広島市美術展(東広島市教委主催)の入賞・入選作品の展示が、東広島市八本松南の市立美術館で始まった。Ⅰ期展(絵画)、Ⅱ期展(書)、Ⅲ期展(彫刻・工芸・写真・デザイン)に分けて、審査員の作品とともに紹介される。
今年は6部門に、市内外から168点の応募があり、130点が入選。その中から優秀賞8点、奨励賞16点が選ばれた。
1月26日まであったⅠ期展には、審査員の作品を含む50点の絵画が展示された。畑で育てたトマトを力強く描いた日本画や、細部まで丁寧に仕上げた版画など、いずれも力作が並び、訪れた人の目を楽しませていた。友人と訪れた、西条町下見の菅原茂さん(94)は、1979年から約6年間、同美術館の初代館長を務めた。「この場所で行われる最後の市美展で、感慨深い。どれも素晴らしい作品ばかり」と満足していた。市生涯学習部文化課の安本信子主査(41)は「何度も入選されている人から初めて入選された人まで、たくさんの応募があった。デザイン性だけではなく、技術工程を評価された作品も。たくさんの人に見てほしい」と話していた。
Ⅱ期展は2月1~9日、Ⅲ期展は2月15~23日。いずれも、初日の10時30分から審査員による作品講評会が開かれる。一般100円、大学生70円、高校生以下無料。開館は10時~17時。月曜休館。(茨木)