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児童向け交流施設「ブランコ」の施設存続求め東広島市に署名提出

  • 2020/08/24

東広島市が、同市西条町西条東の「キッズプラザひがしひろしま」内にある児童向け交流施設「ブランコ」を3月末で閉鎖する問題に伴い、施設を利用する母親たちでつくる有志の会が「子どもと親の居場所をなくさないでほしい」と2月26日、施設の存続を求める署名を市に提出した。

 

キッズプラザひがしひろしまには、市の委託でNPO法人が運営する対象年齢3歳未満の「ゆめもくば」と、市が直営する対象年齢3歳~小学生の「ブランコ」の2施設(計200平方㍍)がある。市は、3歳未満の乳幼児と保護者の支援拡充を目的に、これまで二分化していた施設を「ゆめもくば」に一本化させ、今夏をめどに現施設の向かいにあるハローズ東広島店2階の空テナント(200平方㍍)に移転させる方向で調整している。それに伴い「ブランコ」を3月末で閉鎖する方針を、1月10日付で発表した。

 

これに対し母親たちは、一本化によって「乳児と児童が同室で活動することになり安全性が確保されない」「利用時間が縮小され、放課後の利用ができなくなる」「年齢に応じた支援ができなくなる」として、「ブランコの存続を願う会」を立ち上げ、署名活動を開始。約1カ月で2521人分の署名を集めた。

 

この日は、同会のメンバー8人と、活動に協力する東広島市議会の牛尾容子議員が市役所を訪れ、高垣広徳市長に署名を手渡した。高垣市長は「子育て世代のニーズをしっかりつかみながら、必要なものをどうやって整備していくか考えていきたい」と述べた。同会を立ち上げた西条中央の三堤暁子代表(35)は「短期間でこれだけの署名が集まり、市長に直接渡すことができた。これから要望をしっかりと伝えていきたい」と話していた。

 

市は今後、同会と話し合いを重ね、意見の擦り合わせを行っていく。(茨木)

 

ブランコ

利用者から集めたメッセージを高垣市長に渡す同会メンバー

 

 

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