東広島市の高垣広徳市長は4月2日、定例の記者会見を開き、4月1日時点で国の基準に基づいた待機児童数がゼロになったことや、2022年に西条町寺家で開業を目指している道の駅の名称を公募することなどを発表した。(日川剛伸)
市では、市内の待機児童数は17年4月と18年4月に県内でワーストワンだったことや、幼児教育・保育の無償化に伴う影響などを視野に緊急対策プランを策定。保育の受け皿や保育士の確保に取り組んできた。
その結果、前年同時期と比べて待機児童数は36人減少、ゼロとなった。子育て世代が増えている西条北部地区(寺家)で企業主導型を含めた私立の保育所が新設されたことと、高屋地区で幼稚園が認定こども園に移行したことなどで、受け入れ定員は前年度比で226人(3歳児以下は141人)増加。待機児童ゼロの大きな要因になった、という。
ただ、国の基準では、特定の保育園を希望する場合など、いわゆる「隠れ待機児童」は待機児童にカウントされない。市の説明では隠れ待機児童は4月1日時点で133人おり、高垣市長は「そこは次の課題」との認識を示した。
道の駅は市と国交省が一体となり、国道2号西条バイパスと前谷磯松線が立体交差する近くに整備。今秋から建設工事に着手し、市内2カ所目の道の駅として22年の開業を目指す。
道の駅の名称の募集期間は5月1~29日。1人1点までで誰でも応募できる。応募は持参、郵送、電子申請などで受け付ける(応募の詳細は4月下旬に市のホームページに掲載)。市政策企画部では「道の駅の場所や地域の特色がイメージできるような名称を」としている。