裁断、縫製、仕上げ、納品を自社で一貫して行う丸繊
新型コロナウイルス感染拡大に伴う中国の縫製工場の稼働停止の影響で、国内での縫製需要が高まる中、ＯＥＭ（他社ブランド製品の製造）で婦人向けボトムなどの製造を行う「丸繊」（本社・東広島市西条町寺家、福田好明社長）が３月２４日、個人のハンドメイド作家向けに小ロットで縫製を受注する新サービス「ちょこっとそーいんぐ」を始めた。大手量販メーカーへのＯＥＭ製造で培った高い技術力を生かす。
「ちょこっとそーいんぐ」は、ｍｉｎｎｅ（ミンネ）やＣｒｅｅｍａ（クリーマ）に代表されるハンドメイド通販サイトなどで作品を販売する個人が対象。型紙や生地を持ち込めば、パンツやスカート、エプロン、トートバッグなどの製造を１アイテム１０着から受け付ける。ＯＥＭ製造で稼働する黒瀬工場（同市黒瀬町兼沢）の５ラインの設備のうち、１～２ラインを新サービスに転用した。裁断、縫製、仕上げ、納品を自社で一貫して行うことで、早期量産ニーズにも対応していく。
福田好一郎専務は「個人作家さんの新たなチャレンジを応援したい。また、自社ブランドの強化に力を入れる中、作家さんのこだわりや技術を勉強する良い機会にもなる」と話している。詳しくは、同社ホームページへ。
