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「アカデミックな町歩き楽しんで」広島大大学院生がガイドブック出版

  • 2020/08/25
西条地歴ウォーク

広島大大学院教育学研究科の熊原准教授(左)と博士課程後期3年の横川さん

 

広島大大学院教育学研究科の熊原康博准教授(46)と大学院生12人(修了生含む)がこのほど、東広島市西条周辺のガイドブックを自費出版した。今ある西条の景観はどのようにつくられたのかを探るため、学生自らがフィールドに出て、地理的・歴史的な観点から調査・分析した成果を、地図や分布図、空中写真などを使って分かりやすくまとめている。

 

ガイドブックは『西条地歴ウォーク』(A5判、132㌻)。▽地形と人の暮らしの関係を読む▽足元に隠された歴史を読む▽地理の目で地域の魅力を読む―の3章で構成し、三永の石門はなぜ造られたのか、「西条」はあるけど「東条」はあるのか、「とんど」はいつ、どこで、誰がやっているのか、など理由を知れば「なるほど」と納得できる西条にまつわる事柄を学生たちそれぞれが執筆している。「自分たちが暮らす地域で調べたいことを調べてみよう」と熊原准教授が始めた院生向けの授業をきっかけに、2018年から約2年がかりで完成させた。

 

執筆と編集を行った博士課程後期3年の横川知司さん(26)は「町を歩く楽しみが増えるような、そんな面白い本に仕上がっている。本書を手にした人に、西条にもこういうものがあるのだと気付いてもらって、ちょっと見に行ってみようと思ってもらえたら」と話している。初版1500部。Amazonと同市西条朝日町の森書店、同市西条土与丸の啓文社西条店で販売している。1000円(税込み)。

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