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【近畿大工学部】学内の3Dプリンターでフェースシールド製作  東広島記念病院へ120個寄付

  • 2020/08/26

近畿大学工学部フェイスシールド 新型コロナウイルス感染拡大の影響で需要が高まる医療防護具の不足を補ってもらおうと、東広島市高屋町うめの辺の近畿大工学部が5月26日、学内の3Dプリンター6台を使って製作した医療用のフェースシールド120個を、同市西条町吉行の東広島記念病院に寄付した。

 同大卒業生の高下朋彦さんが社長を務める呉市中央の日本プラント設計がフレームを設計し、同大工学部ロボティクス学科の黄健教授と同学科教員が製作に協力した。フレームは樹脂製で、市販のクリアファイルやポリ袋などをクリップで固定して使う。シールド部分を簡単に交換できるため、フレームを廃棄せずに繰り返し使うことができる、という。

 東広島記念病院の山名二郎理事長は「膠原(こうげん)病などで免疫を抑制せざるを得ない患者もいるため、まずは私たちスタッフが感染しないようにしなければいけない。受付や健診、高齢者宅の訪問介護などに活用したい」と感謝。黄教授は「医療現場の人たちが危険にさらされている状況を一刻でも早く改善する必要があると考え、教職員で協力して製作した」と話していた。

 近畿大学は5月15日、全学を挙げて新型コロナウイルス感染症の対策支援プロジェクトをスタート。今後、全国14学部の全教職員から集めた関連研究や支援活動の企画提案を基に感染症対策に取り組んでいく。
(茨木)

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