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(SAT)

「地域を知り、命を守ろう」寺西小で初の水害防災教育。全校児童が学習。

  • 2020/08/29
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命を守るポイントについて学んだ寺西小の授業

 

 東広島市立寺西小学校(高光裕昭校長)は6月下旬から7月上旬にかけて全校児童666人を対象に、水害に焦点を当てた防災教育を行った。

 西条盆地を大きく湾曲しながら流れる黒瀬川の弧内に位置する寺西地域では、古くから大雨による洪水や浸水被害があった。そこで児童に「自分たちが住む地域の水害リスクを知り、家族で災害について話をするきっかけにしてもらいたい」と初めて実施した。

 6月30日には、4年3組の31人が学級活動の時間を活用して「水害があった時の命の守り方」について学習した。担任の髙田菜月教諭は、2年前の西日本豪雨災害で浸水被害を受けた家屋の写真を使って、水の威力や怖さを説明した。その後児童は、国交省が作製した約10分間の防災動画を視聴。「普段から家の人と災害についての話をしておく」「情報を収集して浸水が始まる前に避難する」「安全に避難する方法を知っておく」の3つが命を守るためのポイントになることを学んだ。髙田教諭は市のハザードマップを示しながら「寺西地域は雨が降ると危ない場所。災害時にはどこに、どのように逃げるのか、家の人と話しをして」と児童に呼び掛けた。

 授業に参加した井内隆人君は「住んでいる場所が水害リスクのある地域だと初めて知って驚いた」、松本玲南さんは「3つのポイントを忘れず、上手に避難ができるように、家族としっかり話し合いたい」と話していた。

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