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(TUE)

泣きながら撮ったひとり娘の私。大反響のドキュメンタリー作品「ぼけますから、よろしくお願いします。」

  • 2020/08/29

 東広島芸術文化ホールくらら

 

離れて暮らす認知症の母と、耳の遠い父の記録を撮ったテレビドキュメンタリーを映画化した「ぼけますから、よろしくお願いします。」の上映会が10月3日、くらら大ホールで行われる。プレスネット2018年11月22日号で同作品を紹介。過去の記事と併せてチェックしてみては。


 

ぼけますから、よろしくお願いします。

©「ぼけますから、よろしくお願いします。」製作・配給委員会

テレビ番組「Mr.サンデー」やBSフジで放送され、視聴者から再放送の希望が殺到するなど大反響を呼んだテレビドキュメンタリーの劇場版。監督であり、ひとり娘である「私」が自身と両親のありのままの家族の姿をカメラを通して映し出す。

舞台は呉市。テレビディレクターとして働く「私」は18歳で上京後、40年近く東京で一人暮らしを続けている。そんな中、母は80歳後半で認知症の診断を受け、90歳を超えた父が母の介護をするように。仕事を辞めて実家に帰ろうとする娘に「あんたは自分の仕事をせい」と言い切る。95歳で初めてリンゴの皮をむいたり、裁縫をしたりと、娘や行政の世話を受けずに過ごそうと頑張る父の姿に自分の父親が重なった。

誰にでもある日常だからこそ心に響くものがある。自分の親が老いていくのを見るのはつらいこと。そこから目を離さず、時には涙を流しながらカメラを回し続ける「私」に、もらい泣きの連続だった。戦中戦後を生き抜いた両親の思いがカメラ越しに伝わってくる。家族の愛情あふれる感動作。

〈ストーリー〉
 広島県呉市。この町で生まれ育った「私」(監督・信友直子)は、18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせず仕事に没頭するひとり娘を、両親は遠くから静かに見守っている。そんな父と母の記録を撮り始めた「私」は、少しずつ母の変化に気付き…。

 


●監督・撮影・語り/信友直子
●プロデューサー/大島新、濱潤
●製作・配給/ネツゲン、フジテレビ、関西テレビ

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