食品スーパーのショージを展開する西條商事(本社・東広島市西条土与丸、蔵田至社長)は8月1日から、移動スーパー「とくし丸」を使い、同市豊栄町吉原地区で移動販売を始めた。吉原地区には、5号車が毎週水・土曜日の午後4時以降に巡回し、4カ所(吉原ふれあい神村センター、吉原陰地集会所、吉原地域センター、吉原西集会所)に停車販売する。
「とくし丸」は、冷蔵庫を備えた軽トラックで生鮮食品や生活用品を販売する移動スーパー。車内には約1300点の商品をそろえ、軽快な音楽を流しながら移動する。ドライバーの高木義宏さん(65)は「見て買えて、注文もできる。楽しく買い物をしてほしい」と話す。利用者の住川美代子さん(89)は「自分の目で見て好きなものが選べるので楽しい」とパンや肉などを購入。田中清子さん(99)は、かぼちゃの天ぷらを手に取り「自宅の近くで家族と買い物ができて幸せ」と喜んでいた。
同社は、高齢者や山間地の住民の買い物の支援と地域の見守り活動に協力するため、2018年1月から「とくし丸」での販売をスタートさせた。1号車はバイパス店、2号車は高屋店、3号車は志和店、4号車は本郷店周辺をそれぞれエリアに移動販売をしている。
とくし丸事業部チーフの立石裕也さん(40)は「とくし丸は住民からの要望が多く、もっと販売地域を拡大していきたい」と話していた。