東広島市は8月7日、同市豊栄生涯学習センターで東広島市戦没者追悼式並びに平和祈念式典を開いた。高垣広徳市長や市遺族連合会の栗原信明会長、遺族ら約180人が参列し、戦没者の冥福を祈り、平和への思いを新たにした。
参列者は祭壇前に設けられた献花台に白い菊を手向け、静かに手を合わせていた。遺族代表による追憶では腰本直治さんが、戦死した父への思いや、自らの戦後体験を語った。子ども平和メッセージでは、市立東志和小学校6年の三好瑛理南さんが平和の誓いを発表した。
その後、被ばくピアノ(広島平和祈念式典で使用)を使った演奏で、東広島児童合唱団が「アオギリのうた」「HEIWAの鐘」など5曲を合唱。最後に「ふるさと」を全員で合唱した。
河内町遺族会の高橋秀子さん(77)は「1歳の時、父を亡くした。父が生きていたら兄弟ができていたかもしれない」としのんだ。旧東広島市遺族会の80歳の男性は「3歳の時、父が戦死した。母が苦労しているのを見て、頑張って母を支えてきた」と振り返った。