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【新型コロナ】今、知っておきたいこと~新谷正義衆議院議員に聞く~

2020.09.07

新谷正義衆議院議員は、8月27日に東広島市西条町御薗宇のグランラセーレ東広島であった西条ロータリークラブの例会に出席し、新型コロナウイルス感染症について、内科の医師としての経験などを交えながら講演した。その要旨をまとめた。

西条ロータリー

 新型コロナについて話す新谷議員

パンデミックから意識が遠のいていた日本国民

日本の保健衛生水準は向上して、悪性腫瘍(ガン)、脳卒中、心臓病、老衰が主な死因のトップになってきました。そんな現代の日本の社会において、これまで感染症というのは、国民の命を脅かすメジャーな要素ではありませんでした。しかし、少しさかのぼって、世界大戦以前の日本では、死因の第一位は感染症でした。

 

そして、世界全体を見渡せば、今なお、感染症や飢餓が死因のトップである国も少なくありません。医療界では、薬が効かない結核菌が出てきたり、ガンの原因がウイルスによるものだと分かってきたりと、感染症対策がわが国の課題であり続けたことは事実です。そんな中で、感染症によって国が脅かされるパンデミックから国民の意識は遠のいていました。感染症は、簡単に国境を超えるものであるから、世界全体が連携して取り組んでいかなければならない課題なのです。

 

新型コロナウイルスは風邪ウイルスの一種

コロナウイルスは昔からあるウイルスで、一般的な風邪ウイルスの一種です。新型コロナウイルスは「かなり強力な新しい風邪ウイルスが誕生して、猛威を振るっている」という認識です。

 

風邪なので、人から人へ感染します。感染対策はインフルエンザとほぼ同じ。

 

□免疫力を高める(食事や睡眠をしっかりとるなど)

□人に咳やくしゃみをかけない

□不特定多数が集まるところで何かに触った場合は、その手で鼻や口を触らない

□しっかり手洗いを行う

 

以上のことが重要です。①手洗い②マスクの着用③密集・密閉・密接を避ける―ことが感染対策の基本になります。分かり切ったことだと思う人もいるかもしれませんが、 非常に重要なポイント なのです。

 

日本には、あいさつとしてのハグやキスをする習慣がないこと、それに加え、保健衛生意識の高い国民性だったことが幸いして、他の先進国と比べて、感染者数も死亡者数も少ない状況にあります。感染対策の基本を、今後さらに国民に呼び掛けていきたいと思っています。

 

重要なのは手の洗い方です。手のひらを洗ったら、指先や親指など物をよく触る場所をしっかり洗いましょう。手の甲、指と指の間、てのひらのサイド(空手チョップの部分)、手首までしっかりと。一通り洗うと30秒ほどかかるはずです。 インフルエンザなどの感染症が流行する時期にも有効な対策となるので、まわりの人や家族と一緒に、手の洗い方を再確認してください。

 

感染者への差別やいじめは感染拡大につながる

極まれに重症化する人が報道されますが、10~30代のほとんどは重傷化せず、亡くなることもほとんどない状況で、無症状の人がかなりいることも分かってきました。その反面、40代以上になると、年齢層に比例して重症率、死亡率ともに桁違いに高くなります。無症状や軽い症状で外を歩き回っている人がいて、そういう状態が日本各地であると考えられます。それをいかに把握するかが重要ですが、それには、今分かっているクラスターを捕捉して対策を取っていくしかありません。

 

日本では今、感染した人への差別やいじめが発生しています。そんな中で、感染してしまった人や疑わしい状況にある人は「感染したことをばれないようにしよう」と考えてしまいます。そうなると、捕捉できない感染源が出てきてしまうのです。感染予防の観点からも、風評被害、いじめ、差別、個人情報の暴露などを避けていくことは非常に重要なことと言えるのです。

 

PCR検査、抗体検査、ワクチンの今

  • 未知のウイルスだけあって、感染有無の検査も100点満点ではありません。PCR検査という名前はほとんどの人が今回初めて耳にしたのではないかと思いますが、これは遺伝子の欠片を増強して検査するものです。ですので、含まれる遺伝子量が少ないと感染を見逃してしまうこともあり、感染者の約3割は見落としてしまいます。

     

  • 「検査結果が陰性でお墨付きを得た」と思って活動的になる人も多いのですが、検査自体が不完全であることを知っておいてもらいたいです。また、検査で検体を採るときにくしゃみをしてしまったり、検査を待つ病院で感染を広めてしまったりと、検査そのものがリスクになることも。感染を拡大させない観点からも検査体制を整えていかなければならないと、いままさに取り組んでいるところです。抗体検査も精度の高いものはできていません。

     

  • ワクチンの開発は通常でも数年かかるもので、それを今回短縮して造っている状況にあります。感染者が多く、接種見込みも多いので、製薬会社がしのぎを削って投資をしていますが、急いでなかなか開発できるものでもないというのが実情です。早ければ、年明けの3月に供給が開始されるのではという観測もありますが、「日本独自で」ということにこだわるのではなく、世界全体で開発に取り組み、ワクチンができた時に供給してもらうことが大切だと考えています。

     

  • ワクチンは健康な体に打つので、その副反応がしばしば問題になることもあります。急ピッチでワクチンを開発すると、副反応も出やすくなります。しかし、副反応のないワクチンや薬は存在しません。摂取するメリットの方が圧倒的に上回るという結論もあります。 国民全体でリスクとリターンを認識してワクチン接種を進めていく必要があります。

     

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