新型コロナウイルスの影響で7月に閉店した、絵画用品販売の西田額縁店が9月1日、東広島市八本松西に新しく店舗を構え再オープンした。店主の吉澤隻子さん(56)は「人との出会いに感謝している。たくさんのお客さまや、家族に支えられて再起できた。これからも額装の魅力を伝えていきたい」と意気込む。
2003年、西条町寺家に開業。その後、西条西本町にあった西条プラザに店を構え、西条プラザ閉店後は西条栄町のテナントビルに移った。水彩や油絵などの画材を販売しながら、客が持ち込む絵画や写真、刺しゅうや子どもの作品などの額装を手掛け、幅広い額の使い方を提案してきた。月に一度講師を招いた水彩画教室なども開いた。
新型コロナの影響で今年2月ごろから徐々に客足が遠のき、売り上げが大幅に減少した。先の見通しがつかない中、テナント料金の支払いにも追われ、開業から18年、店を閉じようと決意した。常連客に閉店の案内状を送ったところ、思った以上の反応があった。惜しむ声に背中を押され「恩返しの気持ちで、できる限り営業を続けていこう」と新店舗での再起を決めた。
実家の敷地内にあった建物を改装し、2階部分約56平方㍍を店舗にした。半外の木工スペースも設け、「ウィズコロナ時代」に合った開放的な空間を作った。水彩画、俳画、俳句の教室も月に一度ずつ開催する。吉澤さんは「自分にできることを提供していけたら」と話す。
営業時間は平日午前10時~午後5時、土曜午後1時~午後5時。日曜祝日休み。フェイスブックとインスタグラムで、イベントやセール情報を発信する。詳細は082(426)4390。
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