東広島市の高垣広徳市長と市民が気軽にトーク。今回は、広島国際大学保健医療学部2年の福岡春芽さんと「命をつなぐ取り組み」をテーマに、FM東広島の番組でおしゃべり。その一部を紙面で紹介。
―福岡さんは、広島国際大学の学生団体「骨髄バンクを支援する会 しずく」の代表です。どんな団体ですか。
福岡 骨髄ドナー登録を啓発する団体で、学校内外での啓発活動や登録会への参加、説明員としてのボランティアを行っています。メンバーは34人です。
高垣 医療系の大学ならではの活動ですね。市として誇りに思います。
―活動内容は。
福岡 市役所や安芸津生涯学習センターで行われる献血の時や、広島市の献血ルーム、広島国際大学の学園祭などでドナー登録会を行っています。多くの人にドナー登録をしてほしいですが、まずは骨髄バンクや骨髄移植について知ってもらう、理解してもらうことを主眼に置いて活動しています。
高垣 白血病など血液の病気の治療で、ドナーは重要な役割を果たしています。ただ、骨髄移植の認識度が低いことから、誤ったイメージもあります。正しい知識を伝えていくことがポイントだと感じます。
福岡 登録会で、骨髄バンクの取り組みや骨髄移植について丁寧に説明をしています。登録に至らないときでも、「新しい知識をくれてありがとう」という声を掛けられたこともあります。こうした時にやりがいを感じます。
―ドナー登録の流れは。
福岡 説明の後、同意をいただける場合は同意書にサインをいただいて、当日、2㍉㍑の採血をしたら登録は完了です。型が合ったら、封筒が届きます。
高垣 骨髄移植については、休業に対する補償など市も助成制度を設けています。コロナ禍もある中、これからは地域共生の考え方がますます大切になると考えています。福岡さんのような命をつなぐ取り組みが、そうした輪を広げていくのではないかと期待しています。