障害者の就労支援などを行う竹原市下野町の社会福祉法人平成会・多機能型事業所あさひでは今年6月から、手作りピュアチョコレートの販売を始めました。カカオ豆の皮むきから成型・販売までの工程を一貫して行うことで、利用者の就労機会を増やし、収入アップにつなげる狙いだそうです。
商品名は「あさひBEAN TO BAR(ビーントゥバー)チョコレート」。自家焙煎したガーナ産のカカオ豆を一粒ずつ手むきして、てん菜糖のみで味付けをしたとのこと。カカオマスの含有率は70%で、カカオのフルーティーな香りが楽しめます。
竹原市の同事業所で焙煎と手むき作業を行い、東広島市高屋町小谷の総合活動センターで、粉砕した豆を液状になるまで練り上げるコンチングや、チョコレートに含まれるカカオバターの結晶を安定した状態にするテンパリング、成型などの作業を行っています。「チョコレート博士」として世界的に有名な佐藤清隆広島大名誉教授に、カカオ豆の扱い方やチョコレート作りの工程などを学んだそうです。
総合活動センターでチョコレート作りをする、利用者の小濱結香さんと置名朋美さんは「頑張って作ったチョコレートを皆さんにお届けしたい」、パッケージイラストの配色デザインを担当した利用者の鶴村一匡さんは「デザインに採用されて自信がついた。ぜひ、あさひのチョコレートを買ってもらいたい」と話しています。
1袋27㌘入り600円(税込み)。竹原市の同事業所と、東広島市高屋町宮領のあおぞらぱん屋さん本店で販売しています。問い合わせは0846(24)6012まで。