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(THU)

「健康寿命を延ばそう」東広島市と広島国際大学が介護予防でプロジェクト

  • 2020/11/11

 超高齢社会が進行する中、要介護状態になる前段階の「フレイル(虚弱)」症状を周知し、適切な対策を講じることで市民の「健康寿命」を延ばしていこうと、東広島市と広島国際大(同市黒瀬学園台)は相互連携による「フレイル対策プロジェクト」をこのほどスタートさせました。

 大学の持つ専門的な知識や研究の裏付けなどを基に、▽運動▽社会参加▽栄養▽口腔▽睡眠の5つの項目から介護予防に取り組んでいくことにしています。

 

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共同記者会見に出席した高垣広徳市長(右)と焼廣益秀学長(10月27日、東広島市役所)


 フレイルは、加齢とともに運動能力や認知機能などが低下した虚弱な状態のことを指し、高齢者の多くがフレイル期間を経て要介護状態に進むとされています。早期にフレイルに気付き対策することで、状態の改善が見込めるといわれています。

 

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東広島市役所で行われた会見



 プロジェクトでは、市内に161カ所ある「通いの場(高齢者サロン)」を地域拠点に、フレイルチェックや運動機能測定などを行い、高齢者が地域とつながりながら予防に取り組める環境を整備。来年度末までに、フレイルの兆候や症状を理解した地域のサポーターを約500人、適切なアドバイスや指導を行うアドバイザーを約30人養成することにしています。

 プロジェクトの拠点となる同大の「しあわせ健康センター」では、専門家による無料の健康相談や保健指導などを実施するということです。 

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