新型コロナウイルスの影響でリモートワークを導入する企業が増える中、東広島市三永3丁目のtokisia二級建築士事務所(代表・丸井則子)は、自宅をプライベート空間として簡単にリフォームできる「どこでもBOX」の販売を始めた。
どこでもBOXは、1畳(約1・8平方メートル)のスペースを基準に、ツーバイフォーの柱を立てて自宅の壁や床にビスで固定し、板で壁を作る半個室空間のこと。リビングや寝室などに後付けでき、スペースの広さは自由に選べる。
施工した下地の板に、▽施工主が自らクロスを貼るなどして自由にDIYを楽しむ「いますぐBOX」▽プロのクロス屋がビニールクロスを貼って仕上げる「まんぞくBOX」▽間接照明を設置し、左官職人が漆喰(しっくい)や珪藻土を塗って仕上げる「ぜいたくBOX」―の3種類を用意した。いますぐBOXは最短60分、まんぞくBOXは最短3時間で施工が完了するという。
建築士・整理収納アドバイザーとして、建築図面の作製や整理収納サービスの仕事をする丸井代表。多くの住宅を手掛ける中、次第に「狭くても快適な居場所があると生活に良い影響をもたらす」と考えるようになった。今年、新型コロナウイルスの影響でステイホームが続き、リモートワーク専用空間の依頼が増えたことで、「簡単に設置できて、後から撤去も可能な、こもれる空間があれば」と商品を開発した。
丸井代表は「ドアを開ければ異空間に行ける“未来道具”をイメージして商品名を付けた。一歩入れば自分だけのプライベート空間が広がる。子どもの学習スペースや趣味を楽しむ場としても使ってもらえる」と話している。
価格は、いますぐBOXは3万円~、まんぞくBOXは5万円~、ぜいたくBOXは8万円~。どれも打ち合わせ・図面作製費込み。
問い合わせは、tokisia二級建築事務所090(3880)2839。(茨木)