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(THU)

プラスチック問題を考えよう!児童が砂浜のマイクロプラスチックを採取しました。

  • 2020/11/27

 

ビーチマイクロプラスチック採集の様子

 

広島大の瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーション(竹原市港町)に隣接する的場海水浴場でこのほど、海洋プラスチックごみに関する勉強会が開かれ、地元住民や小学生など24人が参加 しました。勉強会は、海洋調査で竹原ステーションを訪れたTara‐JAMBIO(タラ・ジャンビオ)の研究者が主宰しました。

 

参加者は研究者とともに、コドラートと呼ばれる1㍍四方の枠を使って砂浜の砂を集め、網目の大きさ1㍉のふるいにかけて砂に含まれる5㍉以下の微細なマイクロプラスチックを採取一見きれいな砂浜でもプラスチックごみによる汚染が進んでいること を確認しました。

 

その後トングなどを使って目視できるごみを拾い、ビーチクリーニングを行いました。海洋プラスチック問題や解決策を分かりやすく紹介するパネル展示もありました。

ビーチクリーニングの様子

 

世界各国で河川や海洋の汚染調査、研究などを行うTara Ocean(タラ オセアン)と、全国の大学に所属する臨海実験所(マリンステーション)のネットワークJAMBIO(ジャンビオ)の研究者らが共同で行う、マイクロプラスチック汚染の研究プロジェクトの一環です 。全国のマリンステーションで研究に用いるサンプルを採取しながら、社会貢献活動として地元住民向けの環境イベントを開催しています。

 

パネル解説の様子

 

Tara‐JAMBIOで調査を行う筑波大下田臨海実験センターのアゴスティーニ・シルバン助教は「これからの社会をつくる子どもたちに環境に対する知識や関心を持ってもらえたら。積極的にメッセージを発信していきたい」、竹原ステーションで調査に加わった広島大大学院統合生命科学研究科の近藤裕介助教は「改めてプラスチック汚染を実感しました。(勉強会は)地元の皆さんに衝撃を与え、一緒に環境問題を考えるきっかけになったと思う」と話していました。  

 

Tara‐JAMBIOは、11月末まで西日本にある6カ所のマリンステーションでサンプル採取を行うそうです。2021年度末までには日本列島沿岸の調査を終え、海洋プラスチックごみの流入実態や海洋生物に与える潜在的な影響などを評価するとのことです。    

  (茨木)

 

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