新型コロナウイルス感染症のクラスター(集団感染)対策などを講じる東広島市の西条駅前商店街クラスター対策会議は12月18日、市役所で3回目の会合を開いた。市幹部職員や同商店街振興組合役員ら17人が出席。市が飲食店などに行ったアンケート調査などを踏まえ意見交換をした。
最初に市内の感染状況や対応状況について説明があった。それによると、12月17日現在、市内で確認された感染者は58人に上り、うち47人が12月に感染が確認された感染者という。また、JR西条駅前近くの接待を伴う飲食店、ナイトラウンジ京子で発生したクラスターについては、12月17日現在、従業員と利用客で計66人にPCR検査を行い、うち12人の陽性を確認。概ね利用客の調査を終えたという。
県と市が西条岡町、西条本町、西条栄町の飲食店従業員を対象に行ったPCR検査は、52店舗の182人から予約があり、34店舗の71人の検査を行い、16日まで判明分(54人)で全員が陰性だったという。
同組合加盟の飲食店や美容院などを対象にしたアンケート調査の中間報告では、12月18日までに回答を寄せた43店のうちの17店が休業した(している)と答え、休業期間は1週間~2週間未満が65%を占めた。
これらを踏まえ市では、飲食店に3密回避(密閉、密集、密接)の徹底や店舗内の換気を、店の利用者に連絡先の徹底や食事中以外のマスクの着用などを呼びかける文書を、同組合に加盟する飲食店に発送した。
意見交換では、事業者の経営相談に応じている東広島商議所の久保田竜史企業指導課参事や、同組合の徳森昌広専務理事から「接待を伴う飲食店では、休業=コロナとの風評被害が怖いから店を休業したくても休業できない、という声が多い」「コロナが収束に向かうときに、何かアイデアがほしい」などの意見が出た。