感染の拡大が止まらない新型コロナウイルス。感染者の増加に伴い、「Go Toトラベル」など国の事業にも影響が出始めた。東広島市内でも12月に入り連日のように感染者が確認され、複数のクラスターが発生している。これ以上の感染拡大を防ぐため、私たちは何をするべきか、現状と対策を取材した。(特別取材班)
|感染拡大続けば厳しい自粛要請も
東広島市では、12月3日、西条岡町の酒類提供店でのクラスター発生を確認。店の従業員と利用客のそれぞれで感染者が出ている。市は「西条駅前商店街クラスター対策会議」を開き、感染対策や信用回復に向けた取り組みなどについて協議。クラスターが発生した店舗周辺の飲食店従業員を対象に、無料のPCR検査を行うなどしている。
また、県警交通機動隊東広島分駐隊でも集団感染が発生し、12月11日、県はクラスターとして発表。14日には高齢者施設でのクラスターが発表された。
こういった状況を受け、高垣広徳市長はホームページ上の市長メッセージで、東広島市内を「大変厳しい状況となってきた」と表現。感染者数が急増している広島市での外出自粛や、飲食店での酒類提供時間短縮要請などの行動制限を紹介しながら、「広島市に比べれば少ない状況だが、このまま感染が拡大していけば広島市と同等の厳しい自粛要請が発せられることになることが懸念される」とした。
県、東広島市では、市民や飲食店事業者に対し、マスクの着用や手指消毒などの感染防止策の徹底を呼び掛け。新型コロナウイルスの感染拡大が始まったころから基本的な対策は変わっていないものの、「東広島市内では、あまり感染者が出なかったこともあり、気が緩んでいた気がする」という声も多く聞く。
また、飲食店についても「換気をしたり、客同士の距離を保ったりするなどの基本的な取り組みを行っていない店を見掛けることがある」と不安の声も上がっている。
10日程度の間で、状況が一変した東広島市。感染しないため、させないため、そして感染が疑われる場合の基本的なアクションを今一度徹底したい。
- 身体的距離の確保
人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける
遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ
会話をする際は、可能な限り真正面を避ける - マスクの着用
外出時、屋内にいるときや会話をするときは症状がなくてもマスクを着用 - 手洗い
家に帰ったら、まず手や顔を洗い、できるだけすぐに着替え、シャワーを浴びる
手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をより厳重にする
- 他地域への往来に注意
●都道府県が住民に対して不要不急の外出自粛を要請している地域への往来
●直近7日間の10万人当たり新規陽性者数が15人以上となっている地域への往来
これらの地域への移動については、時期の変更やオンラインでの代替を検討するなど、慎重に判断を
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- 感染症予防対策事業費補助金の申請期限が延長
飲食店における新型コロナウイルス感染症予防対策事業費補助金の申込期限が延長。安心して飲食店を利用してもらえるようにするため、県内の飲食店に対して感染予防対策を目的とする設備の購入に必要な経費を補助する事業。
- ①飛沫感染予防対策
例:アクリル板、ビニールカーテン、防護スクリーン、パーティション、フロアマーカー - ②接触感染予防対策
例:非接触体温計、サーモカメラ、コイントレイ、セルフレジ、足踏み式消毒液スタンド、非接触蛇口、自動券売機など - ③換気による感染予防対策
例:換気扇、サーキュレーター - ④その他、①~③の分野に該当する感染予防対策に係る設備の設置
- ⑤①~③に該当する対策商品の買い替え・付け替え
例:アクリル板の買い替え、ビニールカーテンの付け替え、換気扇の付け替え
※設置費、送料も含む ※マスク、ゴーグル、フェイスシールド、消毒用アルコール、手袋、石鹸液等の消耗品は補助対象外 ※エアコン、扇風機、空気清浄機、加湿器、オゾン発生器、光触媒コーティング、食洗器は補助対象外
- 1店舗当たり 10万円
※店舗を複数有する場合、店舗ごとに申請可能
飲食店を経営する法人または個人で、①広島県内に店舗がある、②食品衛生法に基づく飲食店営業許可または喫茶店営業許可を受けていること、③助成対象として申請した内容(経費)に関して同一年度内に同一品目において、国・県・市町等が実施する他の制度(補助金等)から支援を受けていないことなど全11項目が条件に挙げられている。
令和3年2月26日㈮ ※消印有効
広島県飲食店新型コロナ対策補助金事務局
tel.082-546-1211(受付時間10時~17時 土日祝除く)