東広島市消防局はこのほど、患者を搬送する際に使う組立式のカプセル「搬送用アイソレーター装置」を管内の全消防署に導入した。
新型コロナウイルスの陽性患者や、感染疑いのある患者の救急搬送の際に使用し、救急車に同乗する家族や関係者、救急隊員などへの感染防止を強化する。
カプセル内の空気はフィルターを通して排出。内部の空気圧が調整可能で、搬送中の患者からの飛沫の拡散を防ぐようになっている。
本体には手袋付きの挿入口があり、そこから手を入れることで、患者に直接触れることなく観察が可能。この他、点滴や酸素投与などの処置を行うための挿入口が5カ所ある。
搬送用アイソレーター装置は1基約165万円。今回、3消防署6分署へ計10基を配備した。