東広島市消防局はこのほど、患者を搬送する際に使う組立式のカプセル「搬送用アイソレーター装置」を管内の全消防署に導入した。
新型コロナウイルスの陽性患者や、感染疑いのある患者の救急搬送の際に使用し、救急車に同乗する家族や関係者、救急隊員などへの感染防止を強化する。
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東広島市消防局が導入した「搬送用アイソレーター装置」。装置の重さは約20キロ。単体で担架として使用でき、体重120キロまで搬送可能
カプセル内の空気はフィルターを通して排出。内部の空気圧が調整可能で、搬送中の患者からの飛沫の拡散を防ぐようになっている。
本体には手袋付きの挿入口があり、そこから手を入れることで、患者に直接触れることなく観察が可能。この他、点滴や酸素投与などの処置を行うための挿入口が5カ所ある。
搬送用アイソレーター装置は1基約165万円。今回、3消防署6分署へ計10基を配備した。
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実際の運用方法を説明する救急係の隊員
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手袋付き挿入口に手を入れる隊員
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1回使用するごとに管などを通す挿入口部分のクッションは廃棄処分する