デジタル化がどんどん進んでいます。
来春、広島大学東広島キャンパスの構内で、自動運転の小型バスを走らせる実証実験が行われます。
車両は6人乗りの電気自動車。
👇こちらの会社の電気自動車
機能的には無人で走行できますが、実証実験では、緊急時に対応するため運転手が同乗します。
東広島キャンパス内での移動に、学生や教職員が使います。
実施するのは、MONET(モネ)テクノロジーズと同大や東広島市などで構成する共同事業体。
こんなイメージ👇
スマホのアプリで乗車・降車予約をします。
来年春が楽しみ~と思っていると、なになに? その準備として「アプリで配車できるデマンドバスがすでに運行している」って?
そうなんです。現在、実証実験中で、「広島大学循環バス」としてこちらのバスが走っています。
こちら、見たことありませんか?
広島大学周辺の交通ネットワークの課題解消、自動運転へ向けたデータ収集が目的で、実は2019年10月1日~2020年1月末、2020年4月1日~7月末にも実証実験で走行していました。
その時に利用した人も多いと思います。
コースはその時と若干変わって、現在はこちら👇
画像は東広島市ホームページより
誰でも無料で乗ることができます。
運行時間などは市のホームページをチェック!
目的の一つに「自動運転へ向けたデータ収集」がありますが、こちらは自動運転ではないのに、なぜ、このバスを走らせることが自動運転につながるのか。
疑問ですよね(・・?
市の担当者にお聞きしました。
ー自動運転に向けた運行データの収集というのは具体的にはどういうものでしょうか。
バスが実際に走った道路の情報や交通情報です。例えば、道の傾斜や、ここは交通量が多くて運転手がよくブレーキを踏んだとか、そういった情報です。本格的な自動運転車両が安全に走行するためには、情報が多ければ多いほど安全に走行ができるようになるから です。
ーなるほど!!
自動運転の車両を街中にポンと置いた時に、安全性には不安がありますよね。
ーはい、歩行者としては急に車が飛び出してくるなどのリスクがあります。
そういったリスク面の情報などもIoTで大量に収集してAIに分析させる必要があります。データ分析の精度を向上させるためには、収集するデータ量の多さが基本になってくるのです。
ー大学構内を走らせるのにも理由があるのですか?
はい。本格的な自動運転車両の運行には、道路交通法などの関係もあって、公道での実証実験はなかなか難しいという問題点があります。しかし、大学との協力関係があれば構内で、無人車両を走らせるという次のステップに進むことが可能になります。
ー有人での実験データが活用されるわけですね。 枠内は2019年10月プレスネット記事から抜粋
便利になっていくためのステップなんですね。
実証実験は広島大学と周辺で行われていますが、将来は市域全体に広げることも考えて、本当に可能かどうかの見極めをする実証実験となります。
近い将来が楽しみです!
文:プレスネット編集部