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【西日本豪雨災害】高垣市長が被災地7カ所視察で現状や課題を確認 

  • 2021/01/09

復旧途中の池ノ奥池の土手で、地域住民から話を聞く高垣市長(中央)(撮影・山北)

 

東広島市の高垣広徳市長は昨年暮れ、西日本豪雨災害で甚大な被害を受けた市内の被災場所を視察し、復旧状況を確認した。今後の復旧、復興を加速化させていくための課題や取り組みについて、地域住民と意見交換をした。


志和町と豊栄町を除く市内7町の被災地域を視察。同市黒瀬学園台の広島国際大学周辺では2018年7月、同大学前の前平山(標高501・2㍍)の斜面が崩れ落ち、広範囲に土石流が発生。同大学や池ノ奥池、下流の田んぼや水路に土砂が入り大きな被害を受けた。

 

高垣市長は、山崩れの現場や池ノ奥池を視察し、復旧状況を確認して「市全域の農災について大規模なため池や水路などを除き、21年度の作付けに間に合うように工事を進めている」と話した。

 

立ち会った同市黒瀬町乃美尾の池の管理代表の久賀谷悟さん(79)と、地権者代表の久保一彦さん(74)は「毎年、土砂が入った休耕田の草刈りが大変だった。市から復旧には3年くらいかかると説明があったので、心の準備ができていた。自然災害なので諦めていたが、ようやく安心できる」などと心の内を語った。

 

東広島市は、市民の生活再建を最優先として復旧復興に取り組んできた。道路のインフラや農地・農林業施設については21年度末までの復旧完了を目指している。
(山北)

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