シリーズ連載の「東広島の政治」。東広島にスポットをあてた政治について5回シリーズで考える。1回目は県議の役割。この記事を受け、東広島市選出県議4名が「私の思い」として主張する。
◎井原 修 氏の主張とは
県の統治機能を高めるべき
県議の存在感を高めるためには県の統治機能を高めること。保健所や産廃処理、救急を含めた消防分野などだ。市民の安全にかかわる分野は県が一括して担うべきだ。
半尾川改修のこと
河川は県の管理だが、今、西条界隈の話題は半尾川(はんのをがわ)の改修だ。JR西条駅周辺の河川は半尾川しかない中で、住宅開発が進んでいる。ただ、開発に伴う調整池は整備されておらず、大雨で洪水になったとき、半尾川だけでは持ちこたえられない。県として考えないといけないし、私の仕事だ。
安芸津港の管理について
安芸津港を含めた港湾の管理権限は県から東広島市に移管されたが、東広島市にとっては、膨大な維持管理費がかかるだけで何のメリットもない。県の管理に戻すべきだ。
東広島安芸バイパスのこと
安芸区と東広島市を結ぶ国道2号安芸バイパスは2022年度に開通する。問題はバイパスと交差し、国道375号に抜ける道照交差点の整備。これまで4回入札して不調に終わっている。地元業者を意識してか、工事の発注を分けるから不調に終わる。大手が受注してもいいので、一括発注で金額を大きくすべきだ。開通はしたけれど、大渋滞ではしゃれにならない。
思いを伝えるために
プレスネットさんなどへの折り込みを活用しているが全てはカバーできない。ホームページも良いと思うが、きちんと管理しなければならず、自分一人の体力では無理。有権者に自分の思いをきちんと伝えられないもどかしさがある。
湯崎県政のコロナ対策
県民のことを見据えたコロナ対策をやっているとは思えない。ワクチン接種のための対策本部を立ち上げたが、今は感染者の抑え込みをきちんとやるべきでしょう。感染者が蔓延したときのしかりとした対策、プランもない。
次の県議選出馬について
まだ2年以上あり、態度表明をするような時期ではない。残りの任期を一生懸命、頑張りたいという気持ちだけだ。
自民党県連と党本部の関係
少なくとも一つ言えるのは、岸田文雄さんが能力のなさを露呈しているということ。河井問題でいえば、宏池会の派閥の領袖である岸田さんが、参院選で同じ宏池会の溝手候補が立候補しているにも関わらず、河井案里候補の選挙カーに乗ったこと。あっては、ならないことだ。
県議会が【中2階】と揶揄されること
「県議会や県議はなんや」と言われるのは、当事者としては悲しいし困る。その一言。