東広島市西条上市町の賀茂泉酒造は立春の2月3日、早朝に搾った酒をその日のうちに出荷して消費者に届ける立春朝搾り の出荷作業を行った。
2月2日の節分の夜から一晩中もろみを搾り続け、午前5時から22人の社員が、搾りあがった生原酒を瓶詰めにしてラベルを貼り、瓶を一本一本確認しながら箱に入れていた。
同酒造の前垣寿宏社長は「朝できたばかりの酒をその日に飲めるので、新鮮。酒蔵でしか味わえないフルーティーな香りと、華やかですっきりとした味わいを楽しんでほしい」 と話していた。
イベントは日本名門酒会(東京都)が良質でおいしい酒を愛飲家に届けようと毎年、各地の蔵元に呼び掛けて開かれており、今年で24年目。全国37都道府県の44蔵元が1日28万本を出荷予定。広島県内の蔵元から参加するのは賀茂泉酒造のみ。