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〈木村ブルー〉で水を表現 日本伝統工芸展で優秀賞 西条町の木村芳郎さん

2021.02.09

 陶芸家の木村芳郎さん(74)(東広島市西条町寺家)が、第67回日本伝統工芸展で優秀賞を受賞 した。同展での入賞は1984年の奨励賞以来2度目。木村さんは「うれしくないと言ったらうそになる」と目を細めている。

木村芳郎さん

木村芳郎さん


 木村さんは大学在学中に茶道や禅に出合い、茶道に使われる陶器に興味を持った。大学を卒業後、世界各国を1年以上かけて巡り、サハラ砂漠から見た空や、エーゲ海など各地で見た、空や海の深く澄んだ青に鳥肌が立った。「この色を焼き物で表現できたら」。帰国後、本格的に陶芸の勉強を始め、1975年、東広島市に太祖窯を築いた。

 76年、日本伝統工芸展に初入選後、同展を舞台に発表を続け、84年に奨励賞を受賞。受賞を機に国内外から仕事の依頼が増えていき、89年には、世界の優れた作品を表彰する陶芸ビエンナーレで準大賞を受賞するなど地歩を固めていった。木村さんが作品に紡ぐ紺碧は、いつしか「木村ブルー」として高い評価を得るようになった。

 今回の受賞作は「碧釉漣文器」(へきゆうれんもんき)。ロクロ技術で難しいとされる、緊張感のある盤形に仕上げた。「盤上中央部から水がゆったりと湧き出し、さざ波を立てながらあふれ出る…。そんな《水》への思いを表現した」 と作品への思いを語る。

碧釉漣文器

第67回日本伝統工芸展で優秀賞を受賞した「碧釉漣文器」(へきゆうれんもんき)(提供写真)



 木村さんは「毎回、試行錯誤の連続だが、歳を重ねて得た経験や人生観をもとに、もっともっと木村ブルーの世界を広げたい」と新たな意欲を見せている。

 日本伝統工芸展は2月17日~3月7日まで、広島県立美術館で開かれる。 


 

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