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野崎賢治の思い出エッセー:vol.08「皆さんのために生きなさい」|あの日あの時あの言葉

2021.03.08



元ニュースキャスター野崎賢治さんによる思い出エッセー。
あの日あの時感じたあの言葉、そして心に残る言葉を紹介するコラムです。

野崎賢治さん プロフィール

 

vol.08 :「皆さんのために生きなさい」

 

2002年6月12日の私のエッセー。


仕事柄、ビッグな人とお会いする機会がありました。その一人があの大物歌手、二葉あき子さんです。

 

二葉の里で生まれ、広島安芸の国からとった芸名ということを知っていますか。現在88歳、もちろん現役歌手の最長老でいらっしゃいます。夢は8月6日の原爆記念日に、平和公園で鎮魂歌を歌うことだそうです。その理由を聞いてびっくりしました。

 

二葉さんは昭和20年8月6日、原爆が投下される直前に広島駅にいらっしゃったそうです。汽車の発車が少し遅れ、8時過ぎに二葉さんを乗せた芸備線の汽車が発車しました。そして、最初のトンネルに差し掛かった時に原爆がさく裂したのです。

 

トンネルの中でも、すごい衝撃があったそうですが、光をまともに受けることを免れ、助かったのだと言います。汽車はそのまま広島を後にしました。

 

二葉さんは、言います。その後の自分の人生は原爆で亡くなられた方のための人生でもあると。あの時、神様は「あなたは皆さんのために生きなさい。歌い続けなさい」という選択をされたのでしょう、と。

 

二葉さんが、この日のことを忘れたことはないと言います。現役を長く続けられているのも、それ故かもしれません。


PROFILE
のざき・けんじ
 昭和53年、広島ホームテレビに入社。カープ中継などスポーツ実況をする傍ら、「ステーションEYE」など夕方のニュースキャスターを約10年担当。その後、ニュースデスク。制作部番組プロデューサー時代には、風見しんごを土曜日朝に起用した「ひょっこり評判テレビ」を制作。2000年4月にスタートした夕方情報番組「げっきんLIVE」で久々の現場復帰、メインキャスターを務める。その後、管理職として報道局長、編成局長、総務局専任局長を歴任。


📻FM東広島(89・7MHz)で毎週月曜日午後8時~、同名番組を放送中。
 放送はサイマルラジオでも聞くことができます。


 

 

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