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(MON)

野崎賢治の思い出エッセー:番外編「変わる日本の文化」|あの日あの時あの言葉

  • 2021/03/17



元ニュースキャスター野崎賢治さんによる思い出エッセー。
あの日あの時感じたあの言葉、そして心に残る言葉を紹介するコラムです。

野崎賢治さん プロフィール

 

FM東広島の番組「元ニュースキャスター野崎賢治のあの日あの時」。3月18日の放送は番外編として、さきしま(西条中央)の社長・近成一志さん、アイフィットさいき(西条本町)の社長・柚木力さんを招いて、「日本の文化」をテーマにトークしました。その内容の一部を紹介します。

 

日本の伝統をテーマに話した3人。右から柚木さん、近成さん、野崎さん、パーソナリティーで司会の吉岡直子さん

番外編 :変わる日本の文化

 

地域主体の葬儀から
家族主体のお別れに


野崎:お二人はプライベートでは魚釣りという共通の趣味があり、仕事では葬式での香典返しにさきしまの「だし」を利用している、というつながりがあります。時代によって葬式も変化しているようですね。

 

柚木:現代の葬儀の流れは、主に戦後復興と共に出来上がりました。人口も経済も右肩上がりだったので、葬儀もある意味で派手でにぎわっていました。

 

野崎:確かにかつての葬式は派手でしたね。たくさんの人に見送ってもらう、個人の最後のイベントのように感じていました。

 

柚木:今、そういった葬式を経験していない世代が大人になっていて、寄り添ってすてきなお別れにしようという流れにシフトしてきたように感じています。

 

野崎:現在は、どちらかといえば縮小傾向ですね。家族だけで行う「家族葬」や、通夜を省く「一日葬」などもあります。コロナ禍が拍車を掛けた部分はありますよね。

 

近成:新しい生活様式に合わせることは必要ですが、省略してはいけない文化や伝統があると思いますね。

 

柚木:亡くなった人への供養は、伝承すべき文化だと思っています。この心の部分がなくなり、葬式が簡素化されつつあります。これを私たちは危惧しています。

 

野崎:昔からの良い伝統を残しながら、時代に合わせて変えていく。各社、取り組んでいることは。

 

近成:食文化の欧米化も進み、レパートリーも変わってきました。それに合わせて洋食に使えるブイヨンを作り、販売中です。

 

柚木:オンライン香典の仕組みを作りました。コロナで参列はできないけど気持ちを伝えたいという人が多いですね。

 

野崎:今後、お二人はどんな協力を。

 

柚木:やはり人と人が関わり合うことが大切。声を掛けられることが遺族の方の癒やしになります。さきしまの味とともにそれを手伝っていきたいと思っています。

🎥音声を聞く


PROFILE
のざき・けんじ
 昭和53年、広島ホームテレビに入社。カープ中継などスポーツ実況をする傍ら、「ステーションEYE」など夕方のニュースキャスターを約10年担当。その後、ニュースデスク。制作部番組プロデューサー時代には、風見しんごを土曜日朝に起用した「ひょっこり評判テレビ」を制作。2000年4月にスタートした夕方情報番組「げっきんLIVE」で久々の現場復帰、メインキャスターを務める。その後、管理職として報道局長、編成局長、総務局専任局長を歴任。


📻FM東広島(89・7MHz)で毎週月曜日午後8時~、同名番組を放送中。
 放送はサイマルラジオでも聞くことができます。

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