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規格外の農・海産物を商品化 さきしま 開発支援事業を開始

  • 2021/06/16


開発を支援した商品を手にする近成社長(撮影・山北)

 食品製造事業者のさきしま(東広島市西条中央、近成一志社長)は今年から、市場に出荷できない規格外の農産物や海産物の商品化をサポートする「アップサイクル相談所」サービスを始めた。

 さきしまは、自社農園で栽培したシイタケを使い、バイヤーの意見を聞きながら「鰹ふりだし」などの商品開発を行い、安定して販売できる販路を開拓してきた。その経験やノウハウを生かし、新型コロナウイルス感染症の影響で、売り上げが減少した農家など困っている生産者の手助けができればと、同サービスを行うことにした。

 生産者が、製造、加工、販売などに関わることで生産物の価値をさらに高め、売り上げの向上が期待される。

 同社は、ワンストップで一つの農産物から素材の粉末化やふりかけ、しょうゆなど16の多種多様な商品を開発できるのが特徴。15以上の卸先から全国50の販路を活用している。取引先の意見を聞きながら商品開発を行うので、作っても売れないといったリスクを減らすことができる。

 現在、同市志和町のねぎらいふぁーむ(八幡原圭社長)が、ネギを使ったネギ塩やネギ粉末化、徳島県のすだち生産者が、すだち出汁やすだち粉末化などをそれぞれ商品化している。近成社長は「商品化には戸惑いもあると思うが、コンサル費用は、商品化されるまでは、無料なので気軽に相談を」と話している。

 問い合わせは同社 0120(485)533。受け付け時間は平日 午前8時~午後5時30分(土、日、祝祭日を除く)。

  (山北)

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