厚生労働省は7月7日、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、8月2日からの2週間と、8月16日からの2週間に、全国に追加配送する各約8000箱(約936万回分)の市区町村別の割当数を発表した。1箱は1170回分。
東広島市の新型コロナウイルス対策室によると、市には第10クール(7月26日)に11箱、第11クール(8月9日)に12箱、第12クール(8月23日)に11箱が届く予定で、市が希望する箱数には足りていない。市が7月1日に発表した「市が目指す接種計画とファイザーワクチンの確保」によると、第11クールには21箱、第12クールには26箱を計画していた。
ファイザー製ワクチンの追加供給が減少する中で、河野太郎担当相は9日、「接種スピードが速い自治体においては最適化に向けてお願いをしたい」と発言。接種のペースを抑えるよう要請した。
ある市関係者は「関係団体や機関と連携をしながら、会場や医療従事者を準備し態勢を強化している。国の方針に基づいて積極的にワクチン接種を進めている自治体に対し、今度はペースダウンを呼びかけるなど、政府の対応には不信感を抱かざるを得ない」と困惑していた。
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