段々畑で芋掘りを楽しむ参加者(撮影・小林)
じゃがいもの収穫真っただ中の有田園芸農場(安芸津町木谷)では6月26日、農場の畑で世界じゃが掘り選手権を開催した。
同社では、10年前から、「じゃがいもがどうやって収穫されているか、肌で感じて興味を持ってほしい」と、毎年6・7・12月の収穫に合わせてじゃがいも掘りの体験イベントを開いている。
有田隆則社長によると、今年は作付け後、適度に雨が降ったおかげでじゃがいもの成育は順調という。この日は、市内外から親子連れなど15人が参加し、瀬戸内海を望む段々畑で芋掘りを楽しんだ。
参加者は有田さんから掘り方を習い、芋を傷つけないよう慎重に、時には大胆に土を掘り起こしながら、くわやスコップを使って次々にじゃがいもを掘り出した。手よりも大きいサイズの芋を掘り出すと、大きな歓声を上げていた。
芋掘りの早さを競う早掘りコンテストや、掘った芋の大きさを競うでかじゃがコンテスト、トラクターの乗車体験や景品 付きのクイズなども行われ、参加者は海風を体に感じながら丸1日を畑で過ごした。
呉市から友人同士で参加した森川瞳さんと重実夏菜絵さんは、「久しぶりに土に触った。土からじゃがいもを掘り出すのは宝探しのよう」と話し、コロナ禍での数少ないイベントを楽しんだ様子だった。
(小林)