記事のポイント |
・東広島市が、同市の新型コロナのワクチン接種について発表
・9月末までに接種を完了する予定だったが10月以降にずれ込む
・東広島運動公園体育館での集団接種は当面見合わせ
・医療機関での個別接種で対応
・市は7月20日に、60~64歳の市民を対象に予約受け付けの文書を発送
東広島市は7月13日、新型コロナウイルスの12歳~64歳の接種で、国からのワクチン供給不足を踏まえ、今後の接種方針を発表した。当初は希望する市民への接種完了を9月末までとしていたが、先行きが見通せない中、接種完了は10月以降にずれ込むことになった。
市は当初、対象市民約12万人のうちの希望者を対象にしたワクチン接種を、医療機関での個別接種が3万人、職域接種を含めた5会場での集団接種が8万人と見込み計画を進めてきた。しかし、国のワクチン供給量が、市の要望する必要量の半分に届かなくなったため、接種方針を変更することになった。
市によると、東広島運動公園体育館など大規模会場での集団接種を当面、見合わせることにし、市内85医療機関の個別接種で対応。安芸津地区では、個別接種を行う医療機関が1カ所しかないため、集団接種会場だった安芸津生涯学習センターで、医療機関のかかりつけ患者を対象に小規模集団接種を行う。
計画では、7月20日に60歳~64歳の市民を対象に、予約受け付けの文書を発送し、その後、接種の進行や国のワクチン配分量などを確認しながら、年齢の高い順に5歳区切りで、概ね1週間ごとに予約の開始を通知していく。予約は各医療機関がWEBか窓口・電話で受け付ける。接種は8月2日から順次開始する。
ワクチンは2回接種が必要。東広島市では、7月11日現在、市内の65歳以上の高齢者の82%の約3万9700人が1回目の接種を終え、そのうちの59%が2回目の接種も終えている。また、大学生や市内企業の従業員、市立小中学校の教職員を対象にした広島大での職域接種は、約2万9400人が1回目の接種を終えている。
高垣広徳市長は「国には、必要なワクチン量を確保できるよう要望していく。併せて、県には市内への県営の集団接種会場の設置を働きかける。一日でも早く、希望者への接種完了を目指す」と話している。
文・東広島デジタル編集部
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