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【地域共生社会の取り組み③】企業×学生×ユニバーサルデザイン~地域共生のまちづくりを若者が考える 

  • 2021/08/02

【地域共生社会とは】

 

誰もが住み慣れた地域で世代や分野を超えてつながり 、暮らしや生きがいを ともに充実させながら安心して暮らせる社会 のことです。

東広島市では、この実現のために様々な取り組みを進めています。

そんな様々な取り組みを東広島デジタル編集部が紹介していきます。

 

地域共生社会のイメージがこちら

 

こまめの会

※厚生労働省地域共生社会のポータルサイトより

 

いろいろな立場の人たちが社会に参加し、つながり、支え合いながら、

人生を充実させたり、生きがいをみつけたり、

安心して暮らせる地域社会ということなんですね。

 

 

市内の地域共生に関する取り組みを紹介するシリーズの回目。

今回は、貸切バスの会社が学生と取り組む、ユニバーサルデザインマップ作成のワーキンググループを紹介します。

 

ユニバーサルデザインとは

 

「ユニバーサルデザイン」とは、年齢や能力、状況などに関わらず、できるだけ多くの人が利用できるようにするためのデザインです。

①どんな人でも

②柔軟に

③簡単に

④すぐに理解できる方法で

⑤うっかりミスすることなく

⑥体への過度な負担もなく

⑦十分なサイズと空間が確保された状態で利用できること

以上⑦項目が原則とされています。

 

全国各地で、このユニバーサルデザイン情報をマップや一覧にする取組みが進んでいますが、東広島市にはそのような地図や一覧になったものがありません。

SDGs未来都市」にも選ばれている東広島市を、より多くの人が快適に外出できるまちにするため、貸切バス事業を展開する芸州観光が、将来を担う若い人たちを集め、マップづくり を始めました。

 

地域共生

(芸州観光 代表取締役の児玉塁さん)

 

地域共生

(ファシリテーターは、INOSHISHIYAH代表の清水祥平さん。安芸津町の地域おこし協力隊員としても活躍中です。)

 

マップ作成のためのワーキンググループ

 

2021年712日、下見福祉会館に、高校生(賀茂高校、豊田高校、武田高校、近畿大学附属広島高校)や大学生(広島大学、広島国際大学)、東広島市社会福祉協議会や広島県観光連盟の職員など約20人が集合。

 

地域共生

 

この日は2回目のワークショップです。

前回のディスカッションを踏まえ、学校・職場をばらばらに5つのグループに分かれて、

自分が見つけた身の回りのユニバーサルデザイン

それはだれにとって意味がありそうか?

それは他にどんな施設で役に立ちそうか?

など、考えやアイデアを出し合いました。

 

地域共生

 

最後に、

こんなユニバーサルデザインがあったらいいな

を考え、次回までに持ち寄ることが宿題となりました。

 

地域共生

 

様々な立場で意見を出し合うことで「新しい発見があった」という声や「身近にあったこんなものまで、じつはユニバーサルデザインだったのか」などの声が聞かれ、学生にとってまちづくりを考える良い機会になったようです。

 

芸州観光児玉さんのお話

 

この度、広島県観光連盟の「デジタル技術等を活用した観光地スマート化推進事業補助金」事業に採択されました。

当初は、ユニバーサルデザインバスの導入とマップの作成と考えていましたが、実地調査の方法などを検討する中で、「ワークショップもした方がいいものができそう」と思えたんです。

さらに、せっかくなら将来を担う若い人たちに、今のまちを知って考えてもらう機会にしようと思いました。

昨年、東広島青年会議所と賀茂高校とが一緒に花火を打ち上げた「東広島笑顔プロジェクト」で、高校生のパワーを知りました。

まちへの思いをしっかり持っていて、「自分が高校生のときにこんなこと考えていたかな?」と振り返るほどです。

この事業は10月を目途に完成予定。

若い世代と一緒にワークショップを重ねて、未来につながる東広島の地図を作り上げたいと思います。

 

 

 取材後記

 

児玉さんがおっしゃるとおり、高校生も大学生も、大人たちに混ざって臆することなくどんどん発言していました。

福祉に関する専門用語や、マイノリティを思いやる言葉も聞かれました。

高校生・大学生の力で作り上げるユニバーサルデザインマップに、今後も要注目です。

 

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