東広島市在住のあきこさんは、フォロワーが13万人を超える旬のインスタグラマーだ。投稿しているのは、寮母として作っている寮ごはん。働き盛りの男性社員に提供する料理が「見ていておいしそう」と人気を集めている。(日川)
インスタグラマー あきこさん
寮母として働くようになったのは2018年2月。安芸津町内の造船関連会社の寮で、月~金曜日の毎日、昼食と夕食を調理する。働き始めてすぐ、「自分の記録用のために」と写真を撮ってインスタグラムにアップするようになった。
最初は、丼ものを作っていたが、「メニューが広がらない」と弁当に変更したのをきっかけにフォロワー数が増え、ネットニュースで取り上げられると、一気にバズるようになった、という。
メニューは定番的な料理が中心。男性は、オシャレな料理よりも、ガッツリな料理を好むからだ。「工夫しているのは盛り付け。見たときに、〈おっ!〉て食欲をそそられるような(笑)、ビジュアル的にインパクトのある盛り付けを考えています」
小さい頃から料理好き。母親の調理を手伝ったり、実家にあったたくさんの料理本を読んだりして育った。高校を卒業後、旅館兼寿司屋で大人数の調理を経験したり、料理本を見ておいしそうなレシピをノートに書き写したりしていたことが、今の仕事に役立っている、という。
インスタグラムの反響が縁で、今年夏には西條商事と商品を共同開発。自ら監修した、ぶっかけうどんを8月8日までショージ全店で販売している。昨年は、投稿した写真をまとめたエッセイ集も刊行した。
当面の目標は「フォロワー数の15万人突破」だが、「見てくれる人の期待に応えないといけないでしょう。投稿のたびにプレッシャーがかかります」と本音も漏らす。それでも「料理が好きだから。自分も楽しむという感覚は忘れないでいたい」とほほ笑む。
インスタグラムにアップしている寮ごはん。一例はこちら
あきこさんがインスタグラムにアップしている寮ごはんの一例です。
あきこさんによると、寮の人は働き盛りの男性が多くガッツリが感じの料理が多くなるとのこと。そうした中で、むしゃむしゃ食べてほしい、と盛り付けを工夫。ビジュアル的に食欲をそそるインパクトのある料理を作っている、という。