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マンモグラフィーで乳がんを見つけにくい「高濃度乳房」って?

2021.08.04

 

 

「高濃度乳房」を知っていますか。
乳腺組織が多く、マンモグラフィーで乳房全体が白く写るタイプの乳房を指します。
このタイプは、マンモグラフィーで乳がんが見つかりにくいとされています。
ただ、高濃度乳房だからといって、過度に心配することはありません。
正しい知識を専門医にお聞きしました。
(健康取材班)

 

乳房の4つのタイプ


乳房は、主に乳腺組織と脂肪組織によって構成されています。
脂肪が多い人はマンモグラフィー検査で乳房全体が黒く写るので、白い塊として写る乳がんのしこりを見つけやすいです。

 

一方、乳腺組織は白く写ります。
乳腺組織が多い人のマンモグラフィーでは乳房全体が白く写るため、白く写るしこりを見つけにくくなります。
このように乳腺組織が多い場合を、「乳腺濃度が高い」と表現します。

 

乳腺濃度が高い順に「極めて高濃度」「不均一高濃度」「乳腺散在」「脂肪性」の4つのタイプに分かれます。
脂肪がほとんどなく乳腺組織が多い「極めて高濃度」と、乳腺組織の中に脂肪組織が混在している「不均一高濃度」を合わせて「高濃度乳房」と分類します。

 

 


日本人を含むアジアの人は高濃度乳房が多いです。
日本人の約6割が「高濃度乳房」で、特に20歳~閉経前の人には多くみられます。

 

超音波検査の併用で発見率向上


自分の乳房がどのタイプかはマンモグラフィーを見ることで分かります。
乳房の大きさや硬さでは判断できません。検診などの機会に確認しておきましょう。
高濃度乳房の人は、マンモグラフィーと超音波検査を併用することで、乳がんの発見率が高まる という研究結果が得られています。
高濃度乳房で、40歳以上の人はマンモグラフィーと超音波検査の併用、20~30歳代の人は超音波検査を受けることを考えてはいかがでしょうか。

 

 

過度な心配は不要


高濃度乳房だからといって、マンモグラフィーで乳がんが絶対に見つからない訳ではありません。
自分に必要な検査は何か、医師と相談することが重要です。
自身の乳房に関心を持って、乳がんを早期発見していきましょう。

 

 

乳がんの早期発見に必須 セルフチェックしよう!

 


 


1.両手を下げた状態で、

  • 「乳房の形に左右で差がないか」
  • 「乳房にしこりやくぼみはないか」
  • 「乳首がへこんだりただれができたりしていないか」

をチェック
2.両手を頭の後ろで組んで1と同じ3点をチェック

 


 


1.右腕を頭の後ろに置き、左手の親指以外の4本の指の腹で、右の乳房を軽く圧迫しながら、
まんべんなく触れしこりがないか調べる
2.そのままの状態で右の脇の下にしこりがないか調べる
3.左腕を頭の後ろに置き、左の乳房、脇の下を調べる

 


 


 最後に左右の乳首を軽くつまみ、血のような異常な液が出ないか調べる

 

 

 

 

✓次の症状があれば乳腺外来で受診を

□ しこりがある
□ 乳房の皮膚にひきつれやくぼみがある
□ 乳頭が最近陥没してきた
□ 乳頭から分泌物(血が混じったもの)が出る
□ 乳房の皮膚がオレンジ色のように変色している
□ 乳頭がただれたり、びらんが生じたりしている
□ 脇の下にぐりぐりがある

 

 

 

 

コロナ禍の乳がん検診


コロナワクチンを接種すると、接種した側の脇の下のリンパ節が腫れることがあります。
乳がんは脇のリンパに転移することがあるため、乳がん検査では脇のリンパ節も見ます。
ワクチン接種による脇のリンパ節の腫れを乳がんの転移と間違えてしまうことがあります。
このため、日本乳癌検診学会は、乳がん検診は「ワクチン接種前に施行するか、2回目ワクチン接種後少なくとも 6~10週間の間隔をおいてから施行すること」を推奨 しています。

 


また、コロナ禍で検診を見送っている人もいると思います。
乳がんの種類にもよりますが、乳房の中の1個のがん細胞から1センチの大きさになるのに8年ぐらいかかるとされています。
しかし、2センチになるのはわずか1年、その後の成長スピードは速くなります。
早期乳がんで発見された場合は完全に治る可能性が高いです。
早期発見のためにも定期的な乳がん検診を行いましょう。
国の方針では2年に1回ですが、できれば毎年1回の受診を考えても良いと思います。

 

 

 


<監修>

舛本法生 医師
広島大学病院乳腺外科診療講師。専門分野は乳腺外科。
日本乳癌学会乳腺専門医、マンモグラフィ読影認定医他。
東広島市西条岡町の本永病院で毎週金曜午前中に乳腺外来を担当。

 

 

 

 

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