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被爆の実相 次世代に継承を 高校生ら参列 原爆慰霊式

  • 2021/08/09

原爆死没者慰霊式
慰霊碑に手を合わせる高校生(撮影・日川)

 被爆者や被爆2世でつくる東広島市原爆被害者の会が主催する市原爆死没者慰霊式が8月1日、同市八本松町の八本松地域センターで開かれた。

 

 慰霊式には、高校生たちを含む市民約30人が参列。被爆2世で同会の中島健さん(74)が「黒い雨訴訟の原告84人の勝利判決が確定した。核廃絶に向けて大きな転換が生まれようとしている。内部被ばくと合わせ、私たちは被爆の実相を継承しなければならない」とあいさつ。参列者は一人ずつ慰霊碑に黙とうし、平和への思いを新たにしていた。

 

 式後は、原爆の悲惨さを音楽などで次世代に継承する「ピースイベント」を開いた。開催に先立って高垣広徳市長が「次世代への継承者として、文化芸術活動を通して、継承していくことを期待する」とあいさつ。東広島青少年オーケストラの演奏に合わせ、原爆の投下後、被爆者の救援活動に参加した賀茂高等女学校卒業生の手記を、賀茂高演劇部の生徒が朗読した。

 

(日川)

 

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