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豊田高 海プラごみの問題について学ぶ 日本アセアンセンターが主催

  • 2021/09/28

タブレット端末を使い授業を受ける生徒
タブレット端末を使い授業を受ける生徒(撮影・山北)

 東広島市安芸津町の県立豊田高(高本道則校長)で9月13日と14日、海洋プラスチックごみ(以下海プラごみ)に問題意識を持ってもらおうと大学院生によるオンライン授業があった。

 

 日本アセアンセンター(東京都)が主催し、広島アセアン協会が共催。講師は、京都大学大学院環境マネジメント専攻の益田明奈さんが務めた。

 

 13日は1年生33人が、それぞれタブレット端末でWeb会議システムを使い、オンラインで授業を受けた。益田さんは生徒たちに、世界のプラスチックの生産量は50年間で何倍になったかなどクイズ形式で問い掛け、プラごみが年間480万tから1300万tも海に流れ込んでいる実態を説明した。

 

 授業を受けた畝本智生さんは「海の生物が海プラごみの影響を受けていることがよく分かった。家族にも話してごみの分別に取り組みたい」と話していた。

 

 高本校長は「問題解決に向けて行動を起こしていきたい。海プラごみの削減は、豊田高だけで取り組むのではなく、広島県内やアセアン諸国の高校生と連携して取り組みたい」と話していた。

 

 同センターは1981年に設立。貿易・投資・観光・人物交流の4分野を軸に、日本とアセアン10カ国の連携を促す国際機関で、海プラごみ問題に専門的に取り組んでいる。今年度から、広島県とアセアン10カ国の小学校と高校を対象に「広島ASEANエコスクール(海プラごみ教育)」のプロジェクトを行っている。

 

(山北)

 

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