▲コキアの中を散歩する親子。10月4日撮影
高屋町郷 「地域おこしを」と遊歩道を整備
東広島市高屋町郷にある古民家レストラン「郷のえき山城(やまじろ)」の中市博之オーナー(62)が、地域おこしをしようと店舗前の休耕田に植えたコキアが見頃を迎えている。「コキアの会喜(えき)」と名付け、コキアの絶景を眺める展望台などを作り、来店客や地域の人などが訪れて楽しんでいる。
▲手作りの展望台に上がり、コキアを見に来た人と話す中市さん(左)。コキアの会喜は、誰でも無料で入場することができる。「コキアの中を自由に散策して楽しんで」と中市さん。
中市さんは、地域の高齢化が進み、休耕田や荒れ地が増えていることを危惧し、コロナ禍の中で、活気と笑顔を取り戻そうと遊歩道計画を立ち上げた。
同レストラン前の600坪の休耕田の草刈りをして、近所の人にトラクターで耕してもらい整地。6月初旬に、3000本のコキアの苗を約20人のボランティアと植え付けた。その後は、中市さんがほぼ一人で、根付くまで水やりを毎日行うなど、作業をしたという。
コキアは別名、ホウキグサとも呼ばれ、冬には茎を乾燥させてほうきを作ることができ、実はトンブリとして食用になる。コキアの茎や実を使ったイベントも企画する予定。
中市さんは「コキアを見ながら笑顔になり、ゆったりとした空間をたくさんの人に楽しんでほしい。このプロジェクトが周辺地域に広がれば」と期待していた。
▲真っ赤に色づいたコキア。10月8日現在は赤と緑のグラデーションだが、紅葉が進むと、一面が赤くなる。10月17日には、コキアを鑑賞しながらみんなで楽しむ「コキア祭り」を開催する。猿まわしや芋掘り、焼き芋、ピザなど盛りだくさんのイベントを企画している。
▲コキアの花。実が付いたら収穫し、トンブリとして商品化する計画。
写真 井川良成
文 山北直子
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