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コロナ禍が追い風 水槽キットが人気 特許取得のろ過装置で水替え不要 西条庭園

  • 2022/02/28

西条庭園
「せせらぎビオトープ」の仕組みを説明する本田会長。ガラス水槽や植物植え付け済みのろ過装置などがセットで買える(撮影・日川)

 

 コロナ禍で在宅時間が増える中、東広島市八本松東で造園業を営む西条庭園(本田逸男会長)が開発し、製造販売している水槽キット「せせらぎビオトープ」の人気が高まっている。

 

 せせらぎビオトープは、植物と竹炭を活用した自然循環浄化システムの観賞魚水槽。普通の水槽では、魚のふんや、食べ残した餌などでアンモニアが発生し、水が腐るため、定期的に水替えの必要があったが、この手間を解決。浄化システムで水替えと植物の水やりを不要にしたのが大きな特長だ。

仕組み

 

 2004年から竹炭の保水力を活用した水質浄化について、広島大と共同で研究。試行錯誤で開発にこぎつけ、10年に特許を取得した。価格は1万円台のコンパクトな20cm四方から、3万円台の60cm型ろ過装置までさまざま。

 

 水槽キットは、直販のほか、楽天やアマゾンなどインターネットのECサイトで販売。東広島の観光振興に取り組む、(一社)ディスカバー東広島がふるさと納税返礼品としても扱っている。21年12月期の売り上げは、コロナ禍前の19年12月に比べ約4倍の135万円に伸びた。

 

 本田会長は「ろ過された水で魚も植物も元気に育つ。魚は癒やしを与えてくれるし、植物の作用は部屋の浄化にもなる」と話している。詳細は西条庭園082(428)5971。

 

(日川)

 

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