母の日のギフトといえばカーネーションが定番ですが、他の花と寄せ植えにして、長く楽しめるプレゼントはいかがでしょうか。初めてでも失敗しないこつを、さいじょう緑化造園代表取締役社長の若田秀樹さんに伺いました。
花壇がなくても季節感を取り入れられるのが寄せ植えの魅力。上手に管理すれば2~3ヶ月楽しめます。
さいじょう緑化造園 若田秀樹さん
STEP1 花を選ぼう
1.花の色は少なめに
はじめのうちは、バランスの良い仕上がりにするために、多くても3色までにしましょう。例えば、白っぽい花だけにするなど、同系色でまとめると失敗が少なくなります。
2.仮置きしてみる
購入前に、お店で花を仮置きしてみましょう。完成をイメージしながら、色の組み合わせや鉢とのバランスなどをじっくりと見ます。鉢の正面から見て奥が高く、手前が低くなるように、「高い」「中くらい」「低い」の3タイプの花を意識して選びましょう。
STEP2 植えよう
3.水はけの良い土を
水が鉢の中にたまると、根腐れの原因になります。売り場で土の袋を持って「重い」と感じる土は、水分を多く含んでいて水はけが悪い土。迷ったら、店の人におすすめを聞てみて。底穴ネットを敷き、鉢底石を鉢の高さの5分の1程度入れて(下A)、半分の高さまで土を入れます(下B)。
4.株は風通し良く
ポットから取り出した株は、鉢に植える前に、枯れかけの葉や株の内側の葉を適度に取り除き、蒸れないように風通しを良くします。また咲ききった花や伸びすぎた枝葉、苔も取り除き、古い肥料などが残っている表面の土を落とします。
5.奥から植え付け
奥に配置する背の高い花から順に、花が正面を向くように植えていきます。植え終わったときに、土の表面から鉢のふちまでの高さが1.5cmほどになるように、スコップなどで土を足しながら高さを調節します。
6.おしゃれに完成
隣り合う株二つを抱き合わせるように植えると、花と花の境界線がなじんでまとまります。隙間を土で埋めながら全ての花を植えたら、最後に奥側のふちに、やしの繊維をうっすら敷いて完成。
管理のポイント
土の表面を見て、乾いているようなら鉢底から出るぐらいたっぷりと水をあげます。自分でつくれば思い入れはひとしおですが、水のあげすぎには注意。
咲ききった花や傷んだ葉は取り除きましょう。枯れた株がでてきたら、元気な株だけ別の鉢や花壇に植え替えると、さらに長く楽しめます。
カラーアレンジ
ペチュニアをシックな色に、カスミソウをヘリクリサムライムミニに変えてインパクトのあるカラーリングに!
こんな組み合わせも◎
カーネーションとオレガノケントビューティーの2種類をミックス。
斑入りのキンギョソウ、ロータス、ラミュームなどで丸いスタイル。
母の日ギフト 鉢植え 人気BEST5
管理をすると長い期間楽しめる鉢植え。母の日のプレゼントとして近年、人気です。さいじょう緑化造園の人気商品を伺いました。
💐BEST1 ふわり アジサイ
咲き始めは白く、中心からだんだんとさくら色に変化します。やさしい色合いや、直射日光にも強い管理のしやすさでも人気の品種です。
💐BEST2 寄せ植え 季節の花
1つの鉢に、季節の花をたくさん寄せて。ブーケのように豪華なものや、同系色でそろえたシンプルなものなど、彩りも様々。
💐BEST3 万華鏡 アジサイ
島根県アジサイ研究会により品種改良された、貴重な品種。アジサイには珍しく、細い花びらが集まった花が咲きます。
💐BEST4 伊予獅子てまり アジサイ
かわいらしい小さな花房のテマリ咲きアジサイ。全体的にもコンパクトで、可憐な印象です。
💐BEST5 白万重 クレマチス
咲き始めは薄い黄緑色、開花するとクリーム色で、八重咲が魅力的。花が終わってから剪定しておけば、秋にも花を楽しめます。