自動車用のサンルーフを製造するべバストジャパン(本社・東広島市田口研究団地、ブルース・ピアス社長)が本社敷地内に建設していた第二工場が完成、5月20日、完成記念式典を開いた。
第二工場での式典には、取引先の自動車メーカーや県市関係者、同社社員ら約120人が出席。ピアス社長は「社員全員で協力してさらなる発展を図り、東広島市や地域に貢献できると信じている」とあいさつ。この後、ピアス社長や高垣広徳東広島市長たちがテープカットを行い、完成を祝った。
完成した第二工場は鉄骨一部2階建てで延べ床面積4661平方㍍の規模。従来のサンルーフよりも大きいガラスを使用するパノラマルーフの需要が増したため、10億円を投資し、昨年から工場の新設工事を行っていた。
パノラマルーフの生産に必要な大型成型機3台に加え、新たに2本の生産ラインを追加。2階部分には、オペレーターの研修設備が整った「Dojo(道場)」も新設し、オペレーターのスキル向上を目指す。将来的に
は、バッテリーや燃料電池などEモビリティ分野に関わる製品の生産も視野に入れている。
べバストジャパンは、自動車用ルーフシステムのトップメーカーとして知られるドイツのべバストが100%出資する日本法人として1978年に創業。現在、年間で約100万台のルーフシステムを生産しており、マツダを含む国内の全自動車メーカーと取引がある。
(日川)