東広島市造賀地区自治協の「造賀を語ろう!プロジェクト」(上田昇会長)のメンバーはこのたび、児童たちに故郷を知ってもらおうと、地域誌「ふるさと造賀」を編集。地域内の市立造賀小学校(同市高屋町造賀)に100部寄贈した。
児童たちは冊子を手に取り「造賀のことが詳しく書いてあり、作ってくれた地域の人はすごいと思う。授業の時に参考にしたい」と喜んでいた。冊子は総合的な学習の時間や、生活科などで使うという。
同協議会では、2021年4月に東広島市の活動応援補助金を受け「造賀を語ろう!プロジェクト」を14人で立ち上げた。メンバーたちは現地を訪れ資料や情報を収集し、公開講座や内部学習会などを積み重ね、一年間をかけて作成した。
冊子には、同小から発見された元禄時代(1688~1704年)の古文書資料など、造賀の歴史や伝統的な建造物、教育、自然、文化などが分かる資料を収録している。A4判でカラー、82㌻。1200部発行し、造賀地区の全世帯に配布した。
同メンバーで編集担当の蔵楽恭子さん(74)は「読みやすく、内容が伝わりやすいように心掛けて編集した。未来を生きる子どもたちに、造賀地区を知ってもらい、故郷を愛し故郷を語り継いでほしい」と強く願っていた。
(山北)