東広島市立郷田小学校(同市西条町郷曽、坂本博司校長)の5年生63人が5月30日、総合的な学習の一環で同小近くの古川雅彦さんの田んぼで、昔ながらの田植えを体験した。同小では、田植えを通して農業の大変さや楽しさ、地域との関わりを実感しようと、約30年前から体験学習を行っている。
児童たちは、古川さんらから苗の植え方などの説明を聞いた後、同小のPTAや地域の人が見守る中、素足になって泥の感触に声を上げながら、約100平方㍍の田んぼに入っていた。地域の環境保存会代表の小玉邦男さんらの指導を受け、田植え綱に沿って苗を植えた。初めて田植えを体験したという同小児童の東脇由規さんは「田んぼが思ったより深くてびっくりしたが、みんなと田植えをして楽しかった」と笑顔。古川さんは「子どもたちが田んぼの中に入るのを嫌がるかと思ったが、楽しそうに入り田植えをしていたので良かった」と話していた。
今後、児童たちは稲の成長を見守りながら秋には稲刈りを体験し、収穫したもち米で餅つきをする。
(山北)