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専属のセラピストを自宅に派遣 在宅でリハビリ リハビリの家庭教師らいと・うぇい 代表 金友正道さん

  • 2022/06/21

 金友正道さん(37)は、先の光が見えない生活を強いられている人に健康という光を届けようと、15年間勤務した医療・介護現場を離れ、専属のセラピストを自宅へ派遣する、自費・在宅型「リハビリの家庭教師らいと・うぇい」を5月に開業した。(山北)

金友さん
プロフィール
かねとも・まさみち 1985年生まれ。東広島市志和町出身、同市西条町在住。「リハビリの家庭教師らいと・うぇい」代表。吉備国際大学作業療法学科卒。作業療法士の国家資格取得。介護支援専門員、認定作業療法士の資格取得。広島県作業療法士協会の事務局副局長。2021年に東京オリンピックで、聖火ランナーを務めた。

 金友さんは、広島県内の総合病院や整形外科で作業療法士として勤務。遠方から病院を訪れる高齢者や介助が必要で一人では来院できない人、医療・介護保険を使えるリハビリには制限があり、痛みが長期化しても十分なリハビリを受けられない人などを目の当たりにしてきた。そうした人たちに、これまでの臨床経験を生かして「自分ができるリハビリを届けたい」という強い思いから開業した。

 利用者は、介護認定などは必要なく、自分の判断で個々の状況に合ったリハビリを、自宅でリラックスして受けることができる。受身的なリハビリではなく、利用者が主体となって日々の生活の中で習慣的に取り組めるよう1カ月ごとに方針と計画書を見直し、利用者・家族とともに考え、心と体の両面でリハビリに取り組んでいくのが特徴だ。

 昨年、「地域に健康という希望の道を照らしたい」と東京オリンピックの聖火ランナーを務めたことが、開業の後押しになったという。

 金友さんは、「利用者の環境を整え、生き方を変えて人生を豊かに過ごしてほしい」と願い、「住み慣れた場所で少しでも長く元気で生活できるように、価値のあるリハビリを届け、東広島市の医療・介護保険の制度や施策を支える民間のリハビリとして、介護予防や健康寿命を伸ばしていきたい」と意欲を燃やしている。

心と体の両面でリハビリに取り組むという金友さん(右)(提供写真)
心と体の両面でリハビリに取り組むという金友さん(右)(提供写真)

セラピスト派遣サービスの内容

 利用者の声を聞き、痛みや虚弱(フレイル)、体のまひ、転倒予防、介護予防などを、自宅で専属セラピストが生活に密着し、利用者に寄り添ってきめ細かく丁寧に対応する。

【聞き取り】

聞き取り

・専門的な聞き取りをして、健康状態や暮らしの状況を確認し、利用者を含め誰が何をするのかを明確にして、リハビリ計画を立てる。

・日々の生活の中で習慣的に取り組めるように、利用者に合わせた自主練習メニューを作成し説明する。

【体と動作、生活環境の確認】

心と体の両面でリハビリに取り組むという金友さん(右)(提供写真)

▽痛み・筋疲労改善プログラム
・痛みなどの体の状態を確認する。
・痛みなどが出る原因を見つけ、生活を見直し体に合った生活を指導する。
・セルフマッサージの指導
(障害部位の施術は医師の指示を頂いた場合のみ) 

【自主リハビリの指導 】

リハビリ

▽虚弱(フレイル)予防プログラム
利用者が、毎日無理なくできるリハビリを具体的に指導する。

【運動や生活の指導】

運動

▽転倒予防プログラム
転倒状況に応じた内容で指導する。

【対象地域】東広島市志和町、八本松町、西条町、福富町、高屋町。それより遠方は別途交通費が必要。
【営業時間】午前9時~午後6時。定休日、土・日曜日。
  (ゴールデンウィーク・盆・正月以外の祝日は営業)
【利用料金】45分4950円、60分6600円(税込み・交通費込み)、その他。
【問い合わせ・予約】電話080-5615-1556

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