障害者就労継続支援事業所と農業者が協力する「農福連携」で生産された野菜や加工品を販売する「ノウフクマルシェ」が6月8日、東広島市役所2階の外側デッキで行われた。
農福連携事業は、農業者の担い手不足の解消と、事業所の利用者の工賃向上を目的に、市が3年前から取り組んでいる。この取り組みを多くの人に知ってもらいたいと、初めてマルシェを開催した。
市内の6事業所が参加。野菜をはじめ、事業所が製作している手芸品や手作りせっけんなども販売し、来庁者が買い求めていた。就労継続支援B型事業所エミリィプラス(西条土与丸)は、農事組合法人ファームおだ(河内町小田)と連携。農産物の袋詰めや苗の植え付けなどを請け負っている。エミリィプラスの中満健さんは「連携によって時給が高くなった」と、効果を感じている。
今後、JAの就農相談で農福連携を紹介してもらい、希望があれば農業者と事業所を市がマッチングしていくという。マルシェは6月30日に2回目を、その後月1回のペースで開催予定。
(小林)