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東広島 知って!アクション 防災の最新事情 平成30年7月豪雨から4年

  • 2022/07/05
防災の最新事情

 大きな被害をもたらした平成30年7月豪雨から4年。東広島市では、避難の判断や防災に役立つツールが増えている。何事もない時から見たり登録したりすることが命を守ることにつながる。防災の最新事情をリポート。(取材班)

目次

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アプリでも被害状況を通報できる

 「倒木が道路をふさいでいる」「道路が冠水している」などの被害を、アプリを使って市に画像と場所を送れる(投稿できる)ようになった。

 これによって、市は正確な場所や状況を把握し、復旧などの対応につなげることができる。投稿された情報は、市が確認した後、アプリ上で公開され、誰でも見ることができる。

 アプリの名称は市民通報システム「のんレポ」。通報するには事前に氏名、連絡先、メールアドレス等の個人情報を登録しておく必要がある。

 緊急情報や命に関わるような重要情報はアプリでの通報はせず、これまで通り電話で連絡を。

のんレポ
被害状況が投稿されたアプリの表示画面

ネットで❗アクション

中小河川の浸水想定区域示すマップができた

 今年1月、県が中小河川の浸水想定区域を指定。これに基づき、市が「中小河川ハザードマップ」を作成し、5月各戸に配布した。

 1000年に1度程度の大雨で中小河川が氾濫した際に浸水が見込まれる区域が示されている。平成30年7月豪雨や平成11年6月豪雨での浸水実績も掲載されている。

 このマップを見れば、「大きな河川の氾濫では浸水しないが、中小河川の氾濫では浸水する場所」「浸水想定区域には入っていないが、過去の豪雨では浸水した場所」が分かる。平時に確認しておく必要がある。

ハザードマップ
市の中小河川ハザードマップ。18地域に分かれている。市ホームページでも見られる

ネットで❗アクション

地域別の避難情報を受け取ることができる

 電子メールやLINE(ライン)で市の情報が受け取れる「市民ポータルサイト」。今年6月から、防災情報を大字別で配信するサービスが始まった。これまでは、市全体の防災情報が登録者全員に配信されていたが、登録地域ごとに配信されることで、危険な状況がより身近なこととして伝わり、的確な避難につながることが期待されている。

 地域ごとの配信を受けるには、市民ポータルサイトへの登録と配信希望の地域の追加設定が必要。

市民ポータルサイト
市民ポータルサイトのLINEの画面

ネットで❗アクション

河川カメラの設置数が増えた

 川の水位をリアルタイムで見ることができる河川カメラ。市が設置しているカメラは、平成30年7月豪雨以降に7台増え現在11台。市や県が市内に設置している計23カ所のカメラの画像を、東広島市のホームページなどから誰でも見ることができる。

 画像は1~10分ごとに更新される。平時からカメラの画像を見ておくと、降雨時の変化に気付きやすい。

河川カメラ
市が設置の河川カメラの画像

ネットで❗アクション

押さえておきたい防災ツール

二次元コードを読み取ってアクセス。災害に備えよう。

東広島市防災メール等 配信サービス

 登録することで、東広島市から地震情報・気象情報・避難情報等の防災情報をメールで受信できる。

FM東広島(89.7MHz)

 東広島市のコミュニティーラジオ「FM東広島」は、毎日5時~22時に放送。災害時には市からの防災情報を放送。インターネットの「サイマル放送」でも聞くことができる。

広島県避難所・避難場所

 県内の各地域や災害種別区分から避難所・避難場所を検索できる。

平成30年7月豪雨 TOPICS

市役所に祭壇を設置 6日には追悼のサイレン

 平成30年7月豪雨災害の犠牲者を追悼する祭壇が7月5~7日、東広島市役所本庁2階市民協働オープンスペース、各支所・出張所に設置されている。午前8時30分~午後5時15分。

 また、市は7月6日正午に、本庁で追悼のサイレンを鳴らす。「それぞれの場所で黙とうをささげてほしい」と呼び掛けている。

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