東広島市の高垣広徳市長は7月6日、定例記者会見を開き、▽災害復旧の進捗(しんちょく)状況▽豊栄支所での博物館展示による地域創生プロジェクト(TGOコモンプロジェクト)▽西条酒蔵通り「町家プロジェクト」の実施▽学びの場でのデジタル教材の活用―の4事項について説明した。
災害復旧の進捗状況は、平成30年豪雨災害以降の被災総数1622件に対し、工事完了件数1075、完了率80・5%。引き続き工事完了に向けて事業を加速させるとした。
地域創生プロジェクトについては、豊栄町で広島大学所有の収蔵品の展示や、オオサンショウウオの生息を学ぶ自然学習講座などのイベント(7月23日~9月11日)を開催し、地域の活性化を狙っていると説明。
町家プロジェクトは、西条酒蔵通りの築100年の「町家」を活用し、学生が授業でワークショップ、ものづくり体験、地域イベント企画運営などに取り組む教育活動を実施。学生が自発的に地域に目を向け、起業、創業に対する機運の醸成と人材育成を目的としていることを強調した。
デジタル教材の活用では、児童、生徒に令和3年度からデジタル教材を導入し、個別最適な学びと自己体力を支援する運動アプリの使用など、同市が初となる取り組みと活用方法について説明した。
(林)