東広島市高屋町の市立高屋西小(東広島市高屋町中島)6年生の大角拓冬(おおすみたくと)君は8月28日、東京都で開かれる文部科学大臣杯「第34回全日本少年少女けん玉道選手権大会」(男子の部)に西中国地区代表として初出場する。東広島市の児童が同大会に出場するのは、今回が初めて。
地区予選大会は、6月に廿日市市で開かれた。大角君は、「二回転灯台(にかいてんとうだい)」など10種目の難度の高い技を次々と決めて優勝し、全国大会への出場権を手にした。「緊張せずに集中してできた。優勝できてうれしい」と振り返る。
けん玉を始めたのは、5歳の頃。友達がけん玉で遊んでいるのを見たのがきっかけで、広島大学の「だま道場」に通い、けん玉に熱中した。6年後、日本けん玉協会では、小学生として最高位の5段を獲得した。
全国大会は、地区予選を勝ち抜いた13人が、トーナメントで技を競う。大角君は毎週末、母の洋子(ようこ)さんと広島市(仁保教室、南観音教室)などに行き、3時間、指導を受けたり練習会に参加したりしている。家庭では、毎日、45分の練習を欠かさない。自信のある技は、玉を皿やけんに次々と移していく「宇宙一周」などの一周系という。
大角君は「小学生最後の全国大会で、どんな選手と対戦できるか楽しみ。目標は初戦で勝つこと」と意気込む。洋子さんは「小さい頃から、周りの人に支えてもらい感謝している。全国大会に向けて練習を頑張ってほしい」とエールを送る。
(山北)