賀茂鶴酒造(東広島市西条本町、藤原昭典社長)が8月3日、小学生向けに酒蔵見学会を開いた。公募による小学生向けの見学会は初めての開催。市内外の親子6組13人が参加し、通常は見ることのできない蔵内を見学したり、杜氏(とうじ)の話を聞いたりした。
参加者は、西条の町や酒造りの歴史、酒造りの工程をスライドやビデオで学んだ後、総杜氏の友安浩司さんの案内で、酒蔵を見学。仕込み水と、海外産のミネラルウオーターの利き水や、一升瓶の王冠を加工したマグネット作りを体験した。めったに見ることのできない酒造りの現場や、職人の業を感じた子どもたちは、メモを取りながら話に聞き入っていた。
海田町の平賀心菜さん(海田小6年)は、父親が東広島出身で、祖母が賀茂鶴のファンという縁で、母の真利子さんと共に参加。「仕込みのかめが大きくて、ここでお酒が造られているんだと実感した」と目を輝かせた。
(小林)